Avacusは、Ethereumをはじめとする複数のブロックチェーンネットワークに対応しています。これらは同じ「EVM互換」のネットワークですが、それぞれ仕組みや特性が異なります。この記事では、Avacusが対応しているネットワークの違いを整理します。
Layer 1とLayer 2の違い
まず前提として、ブロックチェーンネットワークは大きく「Layer 1」と「Layer 2」に分けられます。
- Layer 1:それ自体が独立したブロックチェーン。Ethereum、BNB Smart Chainがこれにあたります
- Layer 2:Ethereumとは別のネットワーク上で処理を行い、その結果やデータをEthereumに記録することで、Ethereumの負荷を減らし、より高速・低コストに処理する仕組み。Optimism、Arbitrum Oneなどがこれにあたります
各ネットワークの特徴
Ethereum
代表的なLayer 1ネットワークです。開発者・DAppsのエコシステムが充実している一方、ネットワークが混雑するとガス代が高騰しやすい特性があります。
BNB Smart Chain
Binanceが提供するLayer 1ネットワークです。PoSA(Proof of Staked Authority)という、PoSと権威証明を組み合わせた合意方式を採用しており、バリデーターの数が限定されている分、高速な処理と低いガス代を実現しています。
Polygon PoS
Ethereumと連携しつつ、独自のPoS(Proof of Stake)による合意形成を行う、サイドチェーンと呼ばれる形式のネットワークです。Ethereumとは異なる独自の検証の仕組みを持つため、Ethereum本体とは異なるセキュリティモデルで運用されています。
Optimism
Ethereum上に構築された、Optimistic Rollup(オプティミスティック・ロールアップ)というLayer 2技術を採用したネットワークです。取引をEthereumとは別のネットワークでまとめて処理し、その結果やデータをEthereumに記録することで、高速・低コストな処理を実現しています。標準的なブリッジを利用してEthereum本体へ出金する場合、約7日間の確認期間が必要です。
Arbitrum One
Optimismと同じくOptimistic Rollup技術を採用したLayer 2ネットワークです。既存のEthereum向けツール・スマートコントラクトとの互換性が高いことで知られています。標準的なブリッジを利用してEthereum本体へ出金する場合、確認期間を要します。
比較表
| ネットワーク | 種類 | 仕組み | 手数料の目安 | 出金の速さ |
|---|---|---|---|---|
| Ethereum | Layer 1 | 独立したPoSブロックチェーン | 高め | - |
| BNB Smart Chain | Layer 1 | 独自のPoSA | 低め | - |
| Polygon PoS | サイドチェーン | 独自のPoS | 低め | 速い |
| Optimism | Layer 2 | Optimistic Rollup | 低め | Ethereum本体への出金は標準的なブリッジで約7日 |
| Arbitrum One | Layer 2 | Optimistic Rollup | 低め | Ethereum本体への出金は確認期間を要する |
手数料や処理速度は、ネットワークの混雑状況やその時点のガス代によって変動します。実際に必要な手数料を確認したい場合は、各ネットワークのブロックチェーンエクスプローラーをご確認ください。ガス代について詳しくは、ガス代(gas fee)とは何ですか?をご覧ください。