DAppsを利用していると、「Approve(承認)」というトランザクションを実行する場面があります。これは、「そのDAppsが利用するスマートコントラクトに対して、自分のウォレットにある特定のトークンを動かしてよい」という許可(Approval)を与える操作です。DAppsはこの許可をもとに、スマートコントラクトを通じてスワップやステーキングといった処理を実行します。
この仕組み自体はDeFiの基本的な機能で、悪いものではありません。しかし、悪質なDApps、あるいはセキュリティ管理が甘いDAppsに対して許可を与えたままにしておくのは危険です。相手のコントラクトが後にハッキングされたり、最初から資産を抜き取る目的で作られていたりした場合、この許可を悪用されてしまう可能性があります。
この許可は、自分で取り消さない限り期限なく有効なまま残り続けます。
Revoke.cashは、この許可(Approval)の一覧を確認し、不要になったものを取り消せる無料のセキュリティツールです。100以上のネットワーク(Ethereum、BNB Smart Chain、Polygonなど)に対応しています。
Revoke.cashを装った偽サイト(フィッシングクローン)も存在します。必ずURLが正しくrevoke.cashであることを確認してからアクセスしてください。
Revoke.cashの使い方
Avacusアプリ内のブラウザから、直接Revoke.cashに接続することも可能です。以下のURLをコピーし、アプリ最下部のナビゲーションバー中央にある「ブラウザ」タブで新しいタブを開き、URLへアクセスしてみましょう。
1. ウォレットを接続する、またはアドレスで検索する
Revoke.cash右上の「Connect Wallet」からウォレットを接続するか、検索窓に自身のウォレットアドレスを貼り付けるだけでも、閲覧専用(read-only)で確認できます。
2. ネットワークを選択する
確認したいネットワーク(Ethereum、BNB Smart Chain、Polygonなど)を選択します。読み込みが完了すると、そのネットワーク上で自身が許可しているトークン・NFTの一覧が表示されます。
3. 見覚えのない許可(Approval)を確認する
一覧の中から、以下のような許可がないかを確認しましょう。
- 使ったことのないDAppsやコントラクトへの許可
- 既に使わなくなったサービスへの許可
- 「Unlimited(無制限)」と表示されている許可
「Unlimited」は、一度の署名で何度でも取引できる利便性がある一方、そのコントラクトが後にハッキングされた場合、想定より多くの資産を動かされてしまうリスクがあります。特に注意して確認してください。
4. 許可を取り消す(Revoke)
取り消したい許可の右側にある「Revoke」ボタンをタップします。完全に取り消すのではなく、許可する数量を減らしたい場合は、鉛筆アイコンから金額を変更することもできます。
「Revoke」を選択すると、ウォレット側でトランザクションの承認画面が表示されます。内容を確認し、署名すると取り消しが完了します。
許可の取り消しは、ブロックチェーン上のトランザクションとして記録されるため、通常の送金と同様にガス代が発生します。
こんなときに確認しましょう
- 見慣れない、または新しいDAppsに接続した後
- 利用していたプロトコルがハッキングされたというニュースを見たとき
- 最近使っていないDAppsやサービスがあるとき
- よく確認せずに許可(署名)してしまったと感じるとき
Revoke.cashは資産を取り戻すツールではなく、あくまで盗難を未然に防ぐための予防的なツールです。月に一度など、定期的に確認する習慣をつけることをおすすめします。